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あけましておめでとうございます。

昨年の1月以来の更新ということで、大変ごぶさたしております。

今年は元旦に家族で福井を訪れました。

東尋坊で活気のある魚屋さん「やまに」に入ると、広い店内でとりわけ光を放っていたのはぎっしり並んだ大小さまざまのカニ、カニ、カニ。越前がにのコーナーでした。
わたしは夢にまで見たその光景に涙が出そうになりました。

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というのも、NHKの「うまいッ!」という、毎回1つの食材にスポットを当てて掘りまくる最高の番組で「越前がに」の特集を見たら居ても立ってもいられなくなってしまったからです。
もともとそんなに蟹にテンションが上がるほうではなかったのですが、あの放送を見てしまったらもう食べないわけにはいかない、そのくらいパンチ力のある回でした。

折しも家族で福井をはじめとした北陸年越しツアーに参加することが決まったばかりだったので、越前がにをどこかでゲットする機会がないか期待していたこともあり、本物を目の前にして興奮がすごいことに。

そんな様子を見た優しい母の厚意で立派な越前がにの足と、越前がにのメスである「せいこ蟹」をゲットすることができたのでした。わーい。

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ツアーを終え翌日東京に戻るとさっそく届いていた蟹たちをその日の晩に食べてみたら記録です。

そもそも越前がにとはなんなのか。
無知なわたしは「うまいッ!」で初めて知ったのですが、福井で水揚げされるズワイガニのことだそうです。11月に解禁されて、ランクの高いものは数十万の値が付くという驚きの高級品。

ただし「越前がに」はオスのことを指しており、メスは「せいこがに」と呼ばれます。オスより小ぶりで安価なため一般家庭でよく食べられるがとても美味しいと紹介されており、がぜん気になっていたというわけです。

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まずは解体。

せいこがには、ぎっしり抱えている赤黒い卵(外子)、鮮やかな朱色の卵巣(内子)、かにみそ、足と胴体につまった身、それ以外の食べられない部分に分けられます。

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あらかじめボイルされた蟹を解体した様子

お店の「やまに」さんがご丁寧に捌き方、食べ方まで書いたミニ冊子を入れてくれていたのでわりかしスムーズに出来ました。

その冊子によるとそのままか少し醤油をかけたり二倍酢で食べたり、外子も内子も身も全部まぜまぜにご飯にのせて食べる「せいこ丼」がおすすめとのこと。

外子は赤黒い見た目にパンチがありますが、クセが全然なくマイルドで、うっすら塩味を感じました。ぷつぷつとした食感が楽しいです。

きれいな朱色の内子はとにかく濃厚でえもいわれぬ深みのある味です。小さいのに存在感がすごい。

そこにかにみそと身の部分を混ぜることで最高のバランスになります。かに一匹だけで完結する宇宙……尊さがすごい。

それをごはんにのせたら美味しくないわけがないですね。せいこ丼、すごかった…。

そしてもう一つ、うまいッ!で紹介されて絶対絶対試してみたかったのが「がんみそ」という食べ方。

解体したせいこがにの中身をたっぷりの大根おろしと味噌少々で煮るというもの。
かにの旨味が大根おろしにしみわたり、さっぱりしていくらでも食べられるとのこと。こんなの食べたいに決まっています。

というわけでこちらです。

がんみそ

これもまたおいしい。一言でいうと「かにの味噌汁を更に濃厚にしたもの」という印象でした。大根おろしと味噌でかなり食べやすく、優しい味になりますが濃厚なためまったく物足りなさがない。
油断して飲むように食べていたらあとで苦しくなるほど満腹になりました(あほ)。

がんみそのレシピは「うまいッ!」のホームページに掲載されています。

せいこは小さいので足りるかな?と心配でしたが一人一杯で充分な満足感でした。そう考えるとお得ですね。

来年の冬、また家族みんなで食べられるといいな。

亀よりのろまな頻度ですが、また何か作ったら更新します。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
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れんこん

新年明けましたね〜。

さて、年末年始の暴飲暴食にそろそろ胃腸が悲鳴を上げはじめてきました。

我が家では料理上手の母が腕をふるい、おせちの残りを食べきる前からあらゆるメニューが次々と並び、また同時にビール、ワイン、日本酒数種が同時に食卓に出揃います。酒豪ぞろいのため痛飲こそしませんが、デフォルトがちゃんぽんという、まるで胃腸の休まる暇がない日々が三日三晩つづきました。

ローストビーフ、煮豚、煮卵、豚汁、ワンタンのくるみ味噌揚げ、蟹鍋、お漬物などを平らげているあいだにワインのボトルが三本、日本酒が二本空いていた。。亡くなった祖母もあきれてその様子を見ていたことでしょう。

しかしそんな夢のような日々は今日でおしまい、泣いても笑っても明日から仕事はじめということで、消化に良いものでなんとか調整して少しでも平常運転に戻したいところです。

そんな時にちょうど良いのがこの「蓮根のすり流し汁」。
蓮根と生姜をすりおろして沸かしたお湯に入れて薄味をつける、というシンプルきわまりない工程でとても胃に優しく美味しいスープになるので、飲み過ぎ食べ過ぎの翌日や調子の悪い日にとてもおすすめです。

『オリオリスープ』という綿貫芳子さんの漫画でレシピと素敵なストーリーが読めますよ〜。

沸騰したお湯に味つけをしてネギの青いところを入れたら、鍋に生姜と蓮根を鍋に直接すりおろし入れて、弱火で数分してとろみがついたら完成です。『オリオリスープ』にならってローストした蓮根を乗せました。
漫画では塩麹を入れていましたが、家になかったので白だしと少しの味噌で味つけをしました。
レシピによって味つけや具は色々のようです。

真っ白な見ためはさしずめポタージュですが、野菜を煮てからミキサーで撹拌したりする手間がない分とても簡単です。なのにとても滋味深い味わいになるのが不思議です。

蓮根は国立の「地球屋」という不思議なライブハウスでレゲエをやっている八百屋のお兄ちゃんが売っていた無農薬のものを使いました。美味しかったな〜。

というわけで、更新も気まぐれなふつつかなブログですが、2016年もどうぞよろしくお願いいたします。
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「死ぬ前に何が食べたいか」という、多くの人が一度は考えたことのあるその問いに対して、私は長いこと「これ」という答えをはっきり出せずにいました。

幼い頃から、他の何をさしおいてでも食べることだけは忘れない生来の食いしん坊だった私は、大人になるにつれて食べられるもの、おいしいと思うものがどんどん増えていき、その結果あらゆる食べ物を愛しすぎて、とてもじゃないけど一つになんて絞れないという状況に陥っていました。

ただ、実家を出て少しずつ料理をするようになったときから、もしかしたらこのおかずが先の問いに対する答えの有力候補かもしれないな、となんとなく思うようになっていきました。

それがこれ、小松菜と揚げの炒め煮です。

正直なところ地味だし、ガツンとしたパンチのある味わいがあるわけでもないし、学生の頃はどちらかというとそこまでテンションの上がらないおかずの一つ、のはずだったのに、料理をはじめてから今日まで一番作ってきたのが不思議なことにこの小松菜と揚げの炒め煮だったのです。

材料が小松菜と揚げの二種類しかなく手軽なこと、だし、醤油、みりんからなる定番の甘辛な味付けで飽きがこないなどの理由ももちろんありますが、何よりも、祖母が夕飯時にしょっちゅうどんぶりいっぱいに作ってくれていた記憶と密接な関係があるということが、今になってはっきりわかります。

私が死ぬ前に食べたいのは、正確にいうと「おばあちゃんの小松菜と揚げの炒め煮」だったのです。

祖母は栗原はるみさんの名著『ごちそうさまが、ききたくて。』のレシピを元にしていました。
料理をはじめてすぐに母から同著をプレゼントしてもらったので、私も祖母に教わることなくこのおかずを作ることが出来ましたが、祖母は長年作るうちに自己流のアレンジを重ねており、なかなか同じ味にはなりません。みりん、砂糖を減らして、かなりすっきり味にしていたり、小松菜より先に揚げを炒めたりしていた気がします。
…気がしますが、もう彼女のレシピの正解を確かめることは出来なくなってしまいました。

我が家で一番おしゃべりで気が強く、しっかり者できれい好き、記憶力がべらぼうに良かった祖母は、つい一週間前、突然天国に旅立ってしまいました。

確かにだんだんと足腰が弱って、以前の勝ち気さも影をひそめるようになってきていましたが、八十七まで大病を患うこともなく、亡くなる直前までハキハキとして、自分のことより孫である私の将来の心配や、私の着ている服や靴への手厳しいダメ出しを欠かさない、いつもの祖母でした。つい10日前にも祖母が愛した伊勢丹で買い物をして、妹と並んで一緒にお蕎麦を食べたばかりだったので、本当に驚きました。

あまりに急なことでまだ整理がついていないけれど、ひとまず家族でのお見送りを終え、久しぶりに実家から一人ぐらしの家に帰った瞬間、特に考えず作り始めていたのはやはりこのおかずなのでした。

厚揚げの代わりに油揚げを使っているし、味付けもその時々の気分だし、私のつくるのは、元のレシピともおばあちゃんの味とも全然違っています。そういう意味でも「おばあちゃんの」小松菜と揚げの炒め煮を食べたいという願いはもう叶わなくなってしまいましたが、なんとなく自分流に姿を変えながらも作り続けていきたい大切なおかずです。


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プロフィール

ユキコフスキー

Author:ユキコフスキー
'86年生まれの飲んだくれ。
食べ物に目がない割にスーパー不器用。実家を出たのをきっかけに「脱・食べる専門」をめざして料理をはじめ、数々の失敗を繰り返しています。

手ぬきで見ばえの良くないご飯ばかりですが、何かアドバイスをいただければ嬉しいです。
@222ka_yukikov

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